知覚過敏は、みなさんの生活習慣と深く関わっています。症状が一時的で、すぐに消えてしまうことが多いため、少しのあいだ気になっていても、つい忘れてしまい、その原因となっている生活習慣について振り返る機会がないのが実情です。
とくに近年、知覚過敏はストレス社会で頑張っている方達が増えています。生活習慣を変えるような余裕は、中々ないのかもしれません。
でも、そのまま知覚過敏の症状が慢性化すると、歯ブラシが軽くあたっただけで、ひどく痛むようになってしまうことは珍しくありません。
そうなると、エナメル質が剥がれて細菌に対する防御が弱くなっているちょうどその箇所に、歯ブラシをあてられないためにプラークが溜まりやすくなります。プラークは細菌のかたまりですから、弱いところにさらなるリスクが重なって、むし歯になる危険性は、ますます高まるのです。
典型的なのが、「根面う蝕」と呼ばれているむし歯です。歯ぎしりや、噛みしめの力が集まりやすく、そのためエナメル質が傷みやすい歯の根本にむし歯ができてしまうのです。
かぶせ物の根本となるとさらに汚れが溜まりやすく、歯みがきがつらくて汚れたまま放っておくと、せっかくのかぶせ物まで台無しになってしまいます。
むし歯はいまでも、日本人が歯を失う二大原因のひとつです。まずは痛みを抑えて、ブラッシングがつらくならない状態に改善していくことが最優先となります。
痛みがひけば、ブラッシングができるようになるだけでなく、痛みに身構える生活とさよならできます。
定期的にメインテナンスを受ければ、知覚過敏の予防はもちろん、虫歯予防にも効果があります。気になる症状があるかたは知覚過敏を放置せず、ひどくならないうちにぜひ歯科医院にご相談ください。
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