仮歯は「とりあえずの歯」です。
仮歯のまま治療を放棄すると、治療開始前よりトラブルが大きくなってしまいます。
〜仮歯のままのトラブル〜
1.むし歯になる
仮歯は、はずすことが前提になっていますので、通常より弱い接着剤でついています。そのため、1〜2ヶ月も経過すると徐々に接着剤が溶けてしまいます。その隙間からバイ菌が入ってむし歯ができてしまいます。
2.いつはずれるかわからない
仮歯は弱い接着剤でとめますので、1〜2ヶ月以上放置すると食事中などに突然取れたり、割れたりすることがあります。これでは出張先や旅行中などにたいへん困ってしまいます。
3.口臭を引き起こす
仮歯についた汚れや、接着剤が溶けてできた隙間に入り込んだ汚れから臭いが出ます。これが口臭の原因にもなります。
4.色が変色してくる
仮歯の材料に使われているレジンはやわらかく、水分などといっしょに汚れも吸収してしまいます。長期間おなじ仮歯を使っていると、仮歯が変色し見た目が悪くなります。
5.すり減るのが早い
仮歯に用いられる樹脂は、種類により硬さは異なりますが、最終補綴物よりもやわらかい材料でできているため、1〜2ヶ月もすると奥歯を中心にすり減ってしまいます。これが原因で噛み合わせが変わってしまうと、治療が後もどりし、噛み合わせの治療から再度やり直しになり、それまでの治療が無駄になります。
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