ステインを効率的に取るには、たしかにステイン除去効果の高い歯みがき剤を使うのが一番てっとり早い方法です。
ただし、ステイン除去効果が高いということは、それだけ研磨剤が沢山入っているということです。
ステインを取る効果は高いのですが、それだけに歯の表面にキズがつきやすいのが難点です。ステインというのは、生活をしている以上、避けることはできません。いったんきれいに取り去っても、またついてきます。歯の表面に細かいキズがあれば、なおさらです。食事やティータイムごとに口のなかに入ってくるさまざまな飲食物の着色物質が細かいキズのなかに入り込み、歯の色をくすませます。しかも細かいキズに着色物質が入ってしまうと、大変除去しにくいのです。
こうなると、着色するから歯を擦る→落ちにくいからゴシゴシ擦る→着色は取れるが表面に細かいキズができる→あっという間にステインが再付着、というステイン除去のいたちごっこがはじまります。着色しては削って除去、着色しては削って除去。しかし、これではエナメル質がもちません。歯を傷めてしまうことになったら・・・。しかもエナメル質が減って、歯の色がかえって濃くなってしまったら・・・。
歯を必要以上に削らないことがポイントです。低研磨性の歯みがき剤で、ペングリップでソフトにみがきましょう。