フッ化物のむし歯予防効果が発見されたのは
「ロッキー山脈の麓で暮らす人々にむし歯がとても少なかったことからでした!!」
1901年、若い歯科医師がアメリカのロッキー山脈の麓にあるコロラドスプリングスの住民に独特の褐色の歯を見つけて調査をはじめたことにはじまります。
歯が褐色で形成不全であるほかに、住民たちには別段健康上の問題が見受けられず、むしろむし歯がとても少ないというすぐれた特徴がありました。
そして褐色の歯は、きわめて高濃度のフッ化物イオンを含む天然水(4〜5ppm)を飲んでいるために起こる斑状歯だということが明らかになりました!!
これがきっかけとなって、アメリカ中の飲み水のフッ化物濃度とむし歯の関係を調べる大規模な調査が徹底的に行われました。
すると約1ppmのフッ化物が入った水を飲んでいる地域では、上手い具合にむし歯が減って、しかも歯の色にほとんど問題が起きないことがわかったのです。