お口の成長とともに赤ちゃんの食生活はおっぱいから離乳食へと変化していきます。おっぱいからとっていた栄養を、今度は食事からとるようになるのです。からだが大きくなるとおっぱいの栄養だけでは間に合わなくなってしまうからです。
ただ、離乳食になったからといって、おっぱいが必要なくなるのかというと、そうではありません。
このお頃のおっぱいは、栄養源としてよりも、むしろ赤ちゃんに安心をもたらす心のよりどころとして重要になってくるのです。たとえばアメリカの小児科学会では、2歳半までおっぱいを許容しようという方針が示されています。
そこで重要なのが「歯のケア」です。とくに上の前歯の裏側、つまり乳首のあたるところはむし歯になりやすい場所。おっぱいを飲みながら寝てしまったりするこの頃はとくに注意が必要です。
ふだんから哺乳びんやマグマグで甘いジューズやイオン飲料を入れて飲むのはとても危険で、上の前歯の裏が集中的に溶けてしまいます。自然な離乳をゆったりと見守っていくには「歯のケア」と日常生活のなかの小さな注意が必須の条件です。
また3歳前になると、乳歯の大きな奥歯が生え、大人と同じような食事ができるようになります。この乳歯の奥歯は歯冠がコロンとして大きく、歯間に汚れが溜まりやすい形で、ここもチェックポイントです。フロスでチョコチョコッとお掃除すること、毎日フッ素を塗ることだけでも、結果はまるで違います。
また、生えたての乳歯の下あごの奥歯は溝が深いうえとても軟らかく、むし歯になりやすいのです。フッ素と歯ブラシ+フロスの歯みがきでケアしていきましょう^^