お口のなかの細菌を減らして、においのもとを断ちましょう。
これがもっとも建設的で、生理的口臭はもちろん病的口臭の治療にも効果の高い口臭撃退法です。
「舌の掃除を習慣にしましょう。」
口臭の60%は舌についた舌苔から発生しています。舌の表面にはたくさんの小さな突起があり、そこに細菌や、細菌のエサになるタンパク質が漂着して舌苔として溜まっていくからです。そこで、細菌を減らして口臭ガスの発生を抑えるために舌のブラッシングを毎日のケアのなかに取り入れてください。舌は軟らかく傷つきやすいので、ゴシゴシこすらないようにしましょう。
「フロスも毎日使いましょう。」
歯ブラシは、歯面の掃除にはすぐれた力を発揮しますが、歯間の掃除はいたって苦手です。そこで、毎日フロスを使って歯間に溜まったプラークを取り除きましょう。生活全体は欧米化した日本ですが、フロスの使用率は依然低く、歯ブラシ1本だけに頼る従来型のセルフケアがなかなかあらたまりません。フロスを使うと、セルフケアの質が格段によくなります。ぜひお使いください。
「1日3回、歯みがきをしましょう。」
口臭を減らすには、短い時間で何度も歯みがきをすると効果的だということがわかっています。1日3回、どんなに忙しくても最低1分半以上の歯みがきをし、必ずフロスもするようにします。それから、歯みがき剤のミントの清涼感にごまかされないように。ミントの香りは一瞬だけ。口臭予防に効果はありません。歯みがきで効果的にプラークを取り除きましょう。