歯ぎしりは就寝中にギリギリと歯をこすり合わせること、そして、くいしばりは就寝中に限らず仕事や家事、勉強中などに歯をグッとくいしばることです。歯ぎしりもくいしばりもそのおもな原因はストレスで、こころのバランスを取り、ストレスを解消するために行う大切な防御行動だと言われています。無意識に行われているので自覚することはまれで、家族や歯科医師などから指摘されて知ることがほとんどです。
<なぜ問題なのでしょう?>
歯を失うおもな原因としては、むし歯と、歯周病、そして「過剰な力」です。
歯ぎしり、くいしばりによる過剰な力は、知らず知らずに歯を傷め、治療後の経過にも悪い影響を与えます。
歯にかかる力は、例えば奥歯では60kg以上にもなるといわれています。食事のとき以外にもこのような強い力が日常的に加わり続けると(上下の歯は、食事のときや唾液を飲み込むとき以外、離れているのがふつうです)、さしもの硬い歯も、あるときさすがに持ちこたえられなくなり、壊れてしまうのです。