白いご飯を口にはこんではお刺身をつまみ、ごはんと刺身を口中調味して食べる、次にごはんを口に含み漬物をつまんで、今度はごはんと漬物を口中調味・・・という食べ方は、食卓の食べ物のなかで、もっとも薄味のごはんの味をちらっと味わったあと、刺身と醤油、わさびを適当なバランスで混合したものを、口中のごはんにあわせて、咀嚼しながら味を調合して味わいながら食べて行くという特徴があります。
薄味のごはんの味を短時間でも常に味わうことになるため、この食べ方は薄味に対する味覚形成を助けることにつながると言えます。
ごはん→おかず→ごはん→おかず
と箸をごはん中心に動かして「稲妻食べ」をしていくと、薄味に鋭い味覚形成を促して行くことになります。
ひとつのおかずを食べ→つぎのおかずを食べ→ごはんにふりかけをかけて食べる
といった「棒食べ」をしていると薄味に対する味覚が育ちにくくなります。
日本ならではの伝承すべき食文化を一度見直してみましょう!